夏野菜の栽培

5月になるといろいろな店先に夏野菜の苗が並びますね。
年長さんは、園庭の隅にある小さな畑ですが、じゃがいもを植えています。
「お泊まり会でカレーを作ろう!」と年長に進級する前に種芋を植えたのです。あとひと月もしたら収穫してカレーを作りみんなで味わえるでしょう。
植えるところから収穫まで経験して、クッキングを楽しむので、恵みに感謝する気持ちも、もっともっと大きく強くなるようです。

幸せなことに、この園にはたくさんの木々があり、いろいろな実がなって楽しませてくれます。
でも、暑い季節の元気の源になる夏野菜はどうやったら実るのでしょう・・・。
子どもたちに聞いてみると好奇心旺盛な年長さんらしく、たくさんの意見が出てきました。
中には、茄子は「花の中から実がビョーンと飛び出てくる」なんていう面白い意見もありました。
「どんな風に育つかな?」子どもたちの好奇心を更に引き出せるように夏野菜を園芸店に買いに行くことにしました。

年長組には、各クラスに生活グループがあります。グループごとに「何を買おうかな?」と相談していました。どうやらミニトマトに決定したようです。
園庭の桜の木のところにグループごとに集まっていざ出発!車に気をつけようねと約束をしています。

無事に園芸店に着きました。
いよいよお買い物!
でもミニトマトはどこに?
やっとミニトマトの苗を見つけました。さあ~てどれにしようかな?品定めは、まるで主婦の顔つき!

グループごとにお買い物も自分たちでします

うまく買えるかなあ・・・
心配そうにレジの順番を待っています。

お金もみんなで払います。
先生は、グループのひとりひとりがお金を払う経験ができるように、細かいお金を用意します。

お金を払ってひと安心。
目的のものが買えたか、 
もう一度確かめているのかな?
幼稚園に戻ったら、早速グループごとにプランターや畑に植えます。先生に植え方を聞く子どもたちは、
とても真剣です。
ミニトマトのほかに、茄子、ピーマン、キュウリ、オクラ、ゴーヤ、ラディッシュ・・・たくさん植えていました。

植えた後はしっかりお水をやります。

その日のお天気に合わせて、グループで順番に水やり当番を作った年長さん。

さてさてその後・・・

6月に入ったある日のこと。
お日様の光をたくさん浴びて、グループで水やりをして
大切に育てていた夏野菜は、どうなったでしょうね。

仏さま、びわのみをどうぞ召し上がれ。

裏庭においしそうなびわのみが
いっぱいなりました。

夏野菜の成長

できました!
つやつや光っておいしそうなミニトマトが23個!! 長~い茄子も!

仏さまにお供えする前に、いろいろ調べることが!
長~い茄子に紐をあてて、
どのくらい長いか計っています。

黒板には、苗を植えてどのくらいたったか、
植えた日から今日までの日にちを書いてあります。

一日一日数えて植えた日から50日くらいたっていました。
そして、長~い茄子は40センチほど。紐を子どもたちの腕と比べるとまあ長い。
先から肘のところまでゆうに届くのでビックリ!子どもたちも大興奮でした。
いよいよ仏さまにお供え

ミニトマトと茄子は、ぷ~んと畑の新鮮な香りがしました。


園長先生から「仏さまはいい香りが大好きなんですよ」と教えていただいている子どもたちは、静かに誇らしげに手を合わせていました。

仏さまも実ってよかったねと言っていらっしゃるようです。

お昼に塩もみした茄子を少しずつ味わった日でした。